Manne de Frêne
こんにちは。 今回はこの瓶の中の白い塊のお話です。
こちら、フランス語でManne de Frêne(マンヌドゥフレーヌ)といいます。 Frêneは和名でトネリコと呼ばれます。 数種あり、ティザンヌ(ハーブティー)として用いられるのはFraxinus excelsior(セイヨウトネリコ)の葉で、 利尿作用や解熱作用、抗炎症作用が知られ、関節症やリウマチ、痛風などに用いられます。
Fraxinus excelsior(セイヨウトネリコ)
白いものの正体は・・・ イタリアのFraxinus ornus(和名マンナトネリコ)という種類のものから採れる樹液が固まったものです。
このマンヌ(マンナ)は光合成で生成されたグルコースやマンニトール、そしてビタミンやミネラル類を豊富に含んでいます。
薬や甘味料として用いられているマンニトールはこの植物から発見されたことから命名されたそうです。
ヨーロッパでは伝統的に緩下剤として用いられています。作用は本当に穏やかで、赤ちゃんからご高齢の方まで使っていただけるものです。胃腸が敏感な方にもおすすめできます。
飲み方はといいますと、ぬるめのお水や牛乳に溶かして飲んだり、あめのようにそのままなめてもいいんです。 口の中ですっと溶けて、味はほんのりと甘いです。 (子供の頃駄菓子屋さんでこういうお菓子があったような・・・思い出せませんが。)
一切加工がされていない天然のもので、赤ちゃんも子どもも嫌がることなくなめてくれます。 フランスやイタリアなどヨーロッパでは古くから使われていてわりと馴染みのあるものなのでしょうが、 日本人の私にはとても珍しいものに映りました。
以上、簡単ではありますがManne de Frêneのお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それではまた次回。
KAORI