パリの薬草店で働く薬剤師のブログ

エルボリストリ薬草帖

薬用植物園観察日記


JUGEMテーマ:フィトテラピー





こんにちは。



いつもブログをご覧いただきありがとうございます。









早いもので2016年も半分が過ぎようとしています。



パリ第五大学植物療法講座も終盤に差し掛かり、試験も終わりました。残すは論文提出のみ。





先日締めくくりの授業は薬用植物園見学でした。





パリ郊外Milly-la-Forêt というところにあるConservatoir National des Plantes内の植物園です。







公共交通機関がないのが残念ですが・・・



周囲は何もなくて空気も澄んでいてとても気持ち良かったです。





車を降りた瞬間の空気の違いに、みんなで深呼吸しちゃいました。







Conservatoire National des Plantes









私は毎年こうして春先から夏にかけて植物園で、写真を撮るのが好きなのです。





今回は授業の一環だったため、ささっとiPhoneで撮った写真です。。



あいにくの雨の中で写真は綺麗ではありませんが、一部を簡単な説明と共にご紹介させてください。














Cimicifuga Cimicifuga racemosa ブラックコホシュ

エストロゲン様作用があり、主に更年期障害の諸症状に用いられます。






Plantain Plantago lanceolata ヘラオオバコ 

抗菌作用、抗炎症作用、緩和作用があり、喉の痛み、気管支炎や副鼻腔炎などに用いられます。











































 









IMG_0843.JPG
Lentistique pistachier Pistacia lentiscus マスティックトゥリー

精油にうっ血・鬱滞除去作用があり、むくみや足の疲れ、レイノー症候群に用いられます。






Nigelle Nigella sativa ニジェル

免疫力の向上、抗ヒスタミン作用、抗菌作用、抗炎症作用などあらゆる効力が知られています。外用では湿疹、感染、リウマチ性疼痛、真菌症に。

見にくいですが可愛らしいブルーのお花が咲いています。






Bourrache Borago officinalis ボリジ

全草はハーブとして皮膚疾患に、オイルはγリノレン酸を多く含みます。皮膚やホルモンバランス、また外用でも美容効果が高く、アンチエイジ対策にとても重宝されています。

周りにニジェルがいますが、白っぽい植物がボリジです。






Onagre Oenothera biennis イブニングプリムローズ

オイルがコレステロール値の正常化やリウマチ性関節炎、月経前症候群などに、また外用でも湿疹や乾癬などの皮膚トラブルや乾燥肌に用いられます。

















Rhodiola Rhodiola rosea ロディオラ

アダプトゲン。うつ状態や疲労、スポーツに於けるパフォーマンス向上に。また妊娠力アップにも。          

































































全部で100枚以上の写真を撮っていたのですが、その中から植物療法でよく使われているものを選びました。



最後までご覧いただきありがとうございます。



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