パリの薬草店で働く薬剤師のブログ

エルボリストリ薬草帖

エルボリストリのお仕事エピソード

 

こんにちは。

 

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

 

 

早いものでもう2016年も終わりに近づいていますね。

パリでも風邪やインフルエンザ、ノロウイルスが猛威を猛威を振るい始めています。みなさまお気をつけくださいね。

 

さて、12月にも11月と同テーマでアトリエを開催させていただきました。

 

その他にもプライベートアトリエとして呼んでいただいたり、エルボリストリやハーブ・アロマに関する記事を書かせていただいたりとお陰様で2016年は本当にたくさんの方々と出会い、充実した活動をすることができました。本当にありがとうございます。

 

 

大きな反省点としてはブログの更新をもっとマメにしたかったことです。

普段働いている時の発見や思いをもう少し綴っておきたかったです。

ここに一年のまとめとして書いておこうと思います。

 

 

 

エルボリストリで働き始めて10ヶ月が経ちました。

本当に良い同僚に囲まれて、楽しくお仕事させていただいています。

 

もちろん最初は不安だらけでした。不安しかありませんでした。

 

 

初日はひととおり棚にある商品の説明をサーーーーっと流れるように受け、

 

「大丈夫よ、わからなかったら聞きに来てね!いっといで~!」とポンっと放り投げられました。

 

 

 

いいのかなこれで??!!と思い悩む日々・・・そして無意識に頭の中では毎日「エルボリストリ劇場」がノンストップで繰り広げられていました。(主にフランス語で商品を説明する時に使う言葉やフレーズの繰り返し。)

 

 

これまでフランスで生活し働いてみた中で、

フランス人はあまり人を責めたりその人にマイナスになることやネガティヴなことはいわないのだな~と感じました。

 

私が思うようにできないことに葛藤していても、まあ、できないものはできないし(特に電話応対)責められることはなかったです。とにかく、挑み続ける(笑)とりあえず電話をとる!

 

 

そういえばこの国には私のような外国人はたくさんいますしね。

言葉が完璧でなくたって、特別なことではないんだと改めて気がつきました。

 

おもしろはずかしい言い間違い、聞き間違いエピソードもたくさんありますよ!

 

 

また電話で注文を受けたりする時に、まあフランス全土からお電話をいただくのですが、

時には激しい訛りでまったく相手の言っていることがわからないこともしばしば・・・何度も聞き返すと失礼かなと思うのですが、明るく「ごめんね~!アタシ訛ってるからね!」と相手の方から言ってくれたりして。

申し訳なくなって「違うんです、、私が外国人だからわからないだけなんです」とフォローしちゃったり。

 

そして地方の地名、住所が全然聞き取れなくて、何度も繰り返し「スミマセン、スペルをもう一度・・・」と聞かなきゃいけなかったり。

 

さらに結局のところ間違って書き留めていて。「住所がありえない感じなんだけど?」と同僚。すぐに確認の電話をしてくれます。

そういう時って日本の感覚だと当然謝るじゃないですか。でも、

 

「そんなことで謝らなくていいの。」

 

「仕事しないヤツは失敗もしないのよ!カオリ!」

 

とお尻をボンっと叩き(ポンではなく)励ましてくれます・・・。

 

 

 

お客様からは、「あら日本人なのね~!」と好意的に接していただくことがほとんどですが、アジア人を奇異の目で見る人も時々います。それ以外にも傷つくことも多少はあります。でもあまり気にしていません。それよりも日本について(健康によい食材について、さらに漢方のことまでも)色々と聞かれることの方が圧倒的に多いです。

 

近頃では「あなたに相談したい、説明してほしいのよ」と言っていただくことも・・・そんな時は嬉しくて泣きたくなります。

 

 

 

 

2017年もアトリエ・エルボリストリは毎月開催してゆきたいですし、その他にもご要望に応じたプライベートアトリエを開催したり、さらに個人カウンセリングの準備もしています。

 

 

それでは、今回はこの辺で。

皆さま良いクリスマスをお過ごしくださいね🌟

 

今後ともパリで頑張ってゆきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

KAORI

 

 

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