パリの薬草店で働く薬剤師のブログ

エルボリストリ薬草帖

「植物療法士」について

ブログをご覧いただきありがとうございます。

薬剤師・植物療法士のうめやかおりです。

 

今回は 植物療法士 について。

 

f:id:infophyto:20180820230816j:imageHerboristerie du palais royal のハーブの一部

 

これまでにお会いした方々やメールなどで色々な質問をいただいております。

 

特に多いご質問がこちらです。

 

  • 日本で植物療法士になるよりフランスで勉強したい。フランスで勉強するにはどうしたら良いか?

 

まずはじめに、日本にもフランスにも、植物療法士という公的資格はありません。フランスでは Phytothérapeute という呼称があり、私も植物療法の大学ディプロムを取得してから使用していますが、あまり一般的ではないと思います。

 

日本では民間資格として成り立っているようなものでもフランスではそういう文化がありません。

 

 

残念ながらフランスでは ここの学校に行って、この資格を取れば植物療法士になれるよ!そしてこんなところで働けるよ!

 

という答えはなかったです。ごめんなさいー。

 

(あ、あとこれはいうまでもありませんがフランスで学ぶため、働くために一番必要なもの・・・それはフランス語ですね。避けて通れません。あとVISAも。今回はそれは置いといて・・・)

 

私はまず東京のルボアフィトテラピースクールで学びました。その知識や経験が基盤となっており、もちろん今でも活きています。

 

スクール選びの際は色々な人からお話を聞くのも良いですが、最終的には実際に足を運んでご自身でお話を聞いてみて、考えるのが一番良いのではと思います。

 

私の場合は初めからフランスで、日本ではできない形で活動するヴィジョンがありました。それはやはり薬剤師として薬局で働く中で生まれてきたものです。

薬に頼りきりにならない、健康を維持するためにライフスタイルとして取り入れるちょっとしたオプション・・・それが精油だったり、植物だったのです。

 

 

そういえばルボアでの授業初日、自己紹介をする場面がありまして。一番手だったと思うのですが「フランスに行って働きたい」という思いを口にしました。明確な目標だったので恥ずかしげもなく断言しました・・・今思うと当時はそれしか考えていなかったですw

 

 

ということで薬剤師としての経験や知識をもとに、また東洋医学思想も取り入れつつ西洋ハーブや薬草、精油を取り入れた健康アドバイスに携われたらいいなと思いエルボリストリで働かせてもらっています。

 

また多くの人に植物療法を知ってもらうきっかけとなればいいなと思いパリでアトリエを開催したり、フランス流の知識を習得したい方には個人アトリエも。

 

そして、フランスで最も浸透していると思われる個人コンサルテーションの形をとって植物療法を取り入れるアドバイスを行っているのです。

 

 

結局のところ、植物療法士と名打ってどこでどういう活動をしたいかによるのではないのでしょうか。それを明確にした上で、一つ一つ進み、手繰り寄せて行くような・・・。

 

 

必要なのは ベースとなる活動+植物療法の知識 なのかな、と思います。

 

 

何れにしてもフランスの植物療法に、そしてHerboristerie du Palais Royal に、日本からたくさんのお客様に興味を持っていただきとても嬉しいです。これからもたくさんの方に色々な形でフィトテラピーのある暮らしのお手伝いができたらいいなと思っています。

 

 

今後も現在進行形のフランスの植物療法、に関することなどご質問にはお答えしてゆきたいと思いますのでご遠慮なく質問してくださいね。

 

 

また執筆活動も頑張って行きますのでよろしくお願い致します!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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