パリの薬草店で働く薬剤師のブログ

エルボリストリ薬草帖

ヨーロッパ文化遺産の日

こんにちは。

薬剤師・植物療法士のうめやかおりです。

 

今週末はヨーロッパ文化遺産の日ということで

歴史的建造物や普段入ることのできない様々な場所が一般公開され見学することができます。

 

 

先日 Première  année という映画を観まして。

 

フランス医学系大学では一年目は医学部、歯学部、薬学部などと分かれておらずみんな同じ授業を受けます。

そして一年目の終わりに行われる試験の結果で成績の良い人から順に医学部、歯学部、薬学部など進路を選ぶことができます。

 

日本でいうと東大受験生のストーリーと似たところがあるのかな?

とにかく医師を目指す学生たちの壮絶な第一関門のドラマが描かれている映画です。

 

私も薬剤師国家試験の時の緊張感とか切迫感を思い出しました。

 

そうこの映画Première année の撮影が行われたのがパリデカルト大学。

 

パリのど真ん中の医学系大学で、私が植物療法講座を受けた大学です。

 

映画に出てくる背景が知ってる風景で少し嬉しくなり、またあの場所の空気を吸いたいwと思っていたところ…

 

ヨーロッパ文化遺産の日。

パリデカルト大学も見学できるではないか…

 

ということで行ってまいりました。

 

見学は無料ですがツアー形式で、その場で参加ツアーと時間帯を予約しなければなりません。

 

(ちなみにほかの大人気スポット国会議事堂、元老院、エリゼ宮などはとにかく並ばないといけないです。)

 

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こちらが校舎

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Salle des actes

ちらっと中を覗き見。歴史的で美しい人物画と装飾が見えました。

中は別のツアーでの見学です。

周りの壁画には薬草を乾燥させたりしている様子が描かれています。

 

 


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ホールに飾られている1938年に描かれた絵画

薬局での様子や動物、植物など大迫力で印象深い。

 

そしてわたしが参加したツアーはこちら、薬草園見学!


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良い天気で気持ちのいい場所。
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そしてなんと先生の薬草解説付き!!!!
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このほかにも大学内の博物館を見学できるツアーもありました。

こちらは実は植物療法専門講座の授業で行ったことがあるのですが、薬用植物、生薬や昔の医薬品、文献が展示されておりとても面白いです。(写真不可でした)

 

薬草マニアにはたまらない、ですね。そうでない方も大学の雰囲気や歴史を感じる美しい施設を楽しんでいただけるかと思います。

 

ヨーロッパ文化遺産の日は毎年9月の第三週末です。

機会がありましたら是非訪れてみてくださいね。

 

 

それではまた次回。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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