パリの薬草店で働く薬剤師のブログ

エルボリストリ薬草帖

妊娠糖尿病との戦いと植物療法

みなさまこんにちは。

薬剤師・植物療法士のカオリです。

 

これまで書いた妊娠中のマイナートラブルについてのブログは過去のものですが

ここで現在進行形になります。

 

8ヶ月に入る頃に行われた妊娠糖尿病の75gブドウ糖負荷試験にてバッチリ妊娠糖尿病と診断されてしまいました😭

 

 

検査の前の週に限って甘いものばかり食べていたことが引き金になったのでは...と今でも後悔しています(多分関係ない)

 

妊娠糖尿病とは、妊娠中に起こる耐糖能異常です。

インスリンという血糖値を下げるホルモンの効きが悪くなるため、血糖値が高い状態が続きやすく、ひいては赤ちゃんに悪影響を起こしてしまうことになるので血糖値のコントロールが必要なのです。

 

現在、食事制限と1日6回(毎食前と毎食後2時間)の自己血糖測定を行っています。

 空腹時血糖値が95未満、食後2時間血糖値が120未満になるように気をつけます。

(普通の糖尿病よりも厳しめです)

 

状態が安定すればよいのですが、食事でコントロール不良の場合はインスリン注射も合わせて行うことになります。

 

フランスでは妊娠糖尿病は自己血糖測定器も健康保険で全額カバーされますので自己負担金はありませんでした。日本ではこれは自費で購入になるような?お高いですよね。

 

妊娠糖尿病がわかるまでは体重が増えすぎないように、食べ過ぎないようにと少し気をつけているくらいでした。そもそも未だに胃はムカムカすることもありそんなに食欲が爆発するということはないのですが。

 

食生活は日本食メインで、玄米100%で食べていたのですが、つわりで玄米を受け付けなくなりました。

妊娠中期の後半くらいから白米が食べられるようになったので白米を中心に食べていました。

 

ただこの耐糖能異常があると、今までは普通だった食事でも血糖値が下がりにくくなります。

 

高血糖状態によって血行不良にもなりますし、疲れやすかったり、急激に血糖値が下がり眠気が出たり。

血糖値に気をつけるようになってから体調がぐんとよくなりました。

もちろん多少のストレスはありますけど、まずは出産までがんばります。

  

妊娠糖尿病になってみてわかったこと。

 

世の中は糖質であふれている・・・

 

そんな厳しい現実との戦い。

フランス流食事指導の内容はこちら

  • 朝食8時:パンはライ麦パンもしくはシリアル(雑穀)パンを60g
    (全粒粉パンはダメ)+ バター  + 無糖の乳製品(ヨーグルト、フロマージュブラン、チーズなど。)
  • 12時昼食、20時夕食:お米150g もしくは レンズ豆やインゲン、ひよこ豆などを調理後で180g +  肉魚卵などのタンパク質 +  野菜 + 無糖乳製品 + 脂質(オリーブオイル、なたね油、バターなど)
  • 16時と22時に間食(分食)必須
  • 果物 りんごなら1個、キウイなら2個、ドライイチジクなら2個など個数が決められている。 + 無糖乳製品

 

 

という内容になっております。

 

これが結構難しい。

出かけようもんなら、まず時間通りにはいかない。(パリは交通機関ストの真っ只中・・・これで仕事していたらと思うと😱)

糖質量を減らせばもちろん血糖値は上がりません。しかし赤ちゃんの発育に必要である糖質を抜いてはならない。

しかし白米150gを食すと食後の血糖値はアウトです。

 

これを玄米にしてみると、なんとか大丈夫ですが

毎回ではなく他に一緒に食べるものにもよるよう。

 

また新たな発見として

 

  • 1回の食事に規定の炭水化物 + 果物 はダメ(分食に回す)
  • 食べ順を変えると血糖値に変化あるかなと思いきや、そうでもない。野菜、たんぱく質などから食べ、炭水化物を後から摂ると良いと思っていたがそれほど良い影響はなかった。
  • メープルシロップは少量なら大丈夫

 

私そんなに乳製品が好きではありませんで。

チーズは好きなんですが、本当に時々、美味しいチーズを愉しむくらいのものでした。

こんなに毎食毎食乳製品を食べろと言われて、苦戦しています。でもそこは乳製品大国フランス、幸い美味しいチーズはたくさんある。(妊娠中は食べられないチーズも多々ありますが)

かたや妊娠中期からポツポツ、顎下や首回りにできているニキビが明らかに増えています。

 

ただこの乳製品も、血糖値の上昇を穏やかにするため、そして何より赤ちゃんへのカルシウム補給に欠かせないそう。だから頑張る。

 

 

そして植物療法としては ブルーベリーリーフ、マルベリーリーフを少量取り入れております。

 

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ブルーベリーリーフ

 

妊娠糖尿病のコントロールは食事療法が基本です。これらのティザンヌをむやみに取り入れることはお勧めしません。必ず専門家にご相談ください。

 

妊娠後期に診断された妊娠糖尿病の方で、赤ちゃんも母体も状態が安定している方はブルーベリーリーフのティザンヌから1日2杯、食前に取り入れてみても良いと思います。(でも医師には必ず伝えましょうね)

 

マルベリーリーフの方は原則妊娠中は🆖とされています。

インスリン注射を行っている方は両方🆖です。

 

 

 

ということで、今回は妊娠糖尿病についての記録でした。

同じように戦っている妊婦さんがたくさんいると思いますが、頑張って乗り切りましょう😼

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

それではまた!

 

カオリ