パリの薬草店で働く薬剤師のブログ

エルボリストリ薬草帖

2020年もよろしくお願いします!

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

新年を迎えてから10日も経ってしまいましたが!

薬剤師・植物療法士のカオリです。

 

年末年始からまた思わぬところでまた病院通いが続いておりまして、落ち着かない日々です。

 

 

元気ですけどね( •̀ .̫ •́ )✧

 

 

パリの交通機関のストはまだ続いていますので気軽にお出かけもできない。

 

バスの混雑ぶりと言ったら、もうすごくて。ぎゅうぎゅうに押されますので身の危険を感じます。

 

待っていてもバスが来ない、などとなれば歩いて帰らなければならないとなると、妊婦には堪える・・・。

 

 

 

週一回以上の病院通いも、往復1時間半くらい歩いております・・・

 

 

クリスマスも年末年始も夫の家族との合流は叶わず、いえでしっぽり、過ごしておりました。

 

 

前回ちらりと書いたように、これまでの振り返りはひとつひとつ、書き留めておきたいと思っておりますので気長にご覧ください。

 

 

尚、現在コンサルテーションの方も産休ということで休止させていただいておりますのでご了承ください。

 

 

産休明けにまたお知らせいたしますが、復帰は4月下旬から5月上旬の予定です。

 

 

2020年は色々勢い良く進んでいきたいと思っておりますのでよろしくお願いします!

 

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フランス生活始まって以来のひと段落。

みなさまこんにちは。

薬剤師・植物療法士のカオリです。

 

 

これまでになくのんびりと過ごさせて頂いている今日この頃。

 

フランスに行きたい。フランスで植物療法士の活動したい。となんとなく思い描きはじめてからもう10年くらい経っていることに気がつきました。

 

フランスに住むことを目指し、フランス語の勉強を始め、殆ど飛行機にも乗ったことなかったような私が初めてフランスに行ってみて何を見て何を思ったのか

 

なんでフランスに来ようと思ったのか、そしてそのためにどんなことをしていたのか

フランスに来てからどのように過ごしていたか、をちょっと振り返ってみようと思いました。

 

全ては自分の薬剤師としての在り方を変えたいという夢、植物療法という世界への熱い思い🔥(と言っても知識をつけるというよりは身に付けたい、という感覚)という2つが常に原動力、モチベーションとなっています。

 

これまでもこのようなお話を聞かれたりすることはあり、簡単にブログやら記事にしていることもあります。

 

それ以外にも、色々な思いを抱えていましたしそれ思い出せることは記録しておきたいと思います。

 

そして皆様からご質問を頂いたりすることもありますが中々全てにはお答えすることができていません。この機会に出来る限りでお答えしようと思います。

 

これまでひとりの時間があるのが当たり前でしたが、今後子が産まれたら中々自分の時間がなくなってしまいますしね。

 

ここでひと段落、そのあとの展望もお伝えできるかも。

 

カフェでひとりゆっくりできる時間を楽しみながら、何度かに分けて記録してみようと思います。

 

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貴重な経験であるエルボリストリでのお仕事内容も振り返ってみようかと…😄

 

もしご質問などがあればお寄せくださいませ。全部は無理かもしれませんがお答えできたらと思います。

 

それではまた💁‍♀️

 

 

カオリ

妊娠糖尿病との戦いと植物療法

みなさまこんにちは。

薬剤師・植物療法士のカオリです。

 

これまで書いた妊娠中のマイナートラブルについてのブログは過去のものですが

ここで現在進行形になります。

 

8ヶ月に入る頃に行われた妊娠糖尿病の75gブドウ糖負荷試験にてバッチリ妊娠糖尿病と診断されてしまいました😭

 

 

検査の前の週に限って甘いものばかり食べていたことが引き金になったのでは...と今でも後悔しています(多分関係ない)

 

妊娠糖尿病とは、妊娠中に起こる耐糖能異常です。

インスリンという血糖値を下げるホルモンの効きが悪くなるため、血糖値が高い状態が続きやすく、ひいては赤ちゃんに悪影響を起こしてしまうことになるので血糖値のコントロールが必要なのです。

 

現在、食事制限と1日6回(毎食前と毎食後2時間)の自己血糖測定を行っています。

 空腹時血糖値が95未満、食後2時間血糖値が120未満になるように気をつけます。

(普通の糖尿病よりも厳しめです)

 

状態が安定すればよいのですが、食事でコントロール不良の場合はインスリン注射も合わせて行うことになります。

 

フランスでは妊娠糖尿病は自己血糖測定器も健康保険で全額カバーされますので自己負担金はありませんでした。日本ではこれは自費で購入になるような?お高いですよね。

 

妊娠糖尿病がわかるまでは体重が増えすぎないように、食べ過ぎないようにと少し気をつけているくらいでした。そもそも未だに胃はムカムカすることもありそんなに食欲が爆発するということはないのですが。

 

食生活は日本食メインで、玄米100%で食べていたのですが、つわりで玄米を受け付けなくなりました。

妊娠中期の後半くらいから白米が食べられるようになったので白米を中心に食べていました。

 

ただこの耐糖能異常があると、今までは普通だった食事でも血糖値が下がりにくくなります。

 

高血糖状態によって血行不良にもなりますし、疲れやすかったり、急激に血糖値が下がり眠気が出たり。

血糖値に気をつけるようになってから体調がぐんとよくなりました。

もちろん多少のストレスはありますけど、まずは出産までがんばります。

  

妊娠糖尿病になってみてわかったこと。

 

世の中は糖質であふれている・・・

 

そんな厳しい現実との戦い。

フランス流食事指導の内容はこちら

  • 朝食8時:パンはライ麦パンもしくはシリアル(雑穀)パンを60g
    (全粒粉パンはダメ)+ バター  + 無糖の乳製品(ヨーグルト、フロマージュブラン、チーズなど。)
  • 12時昼食、20時夕食:お米150g もしくは レンズ豆やインゲン、ひよこ豆などを調理後で180g +  肉魚卵などのタンパク質 +  野菜 + 無糖乳製品 + 脂質(オリーブオイル、なたね油、バターなど)
  • 16時と22時に間食(分食)必須
  • 果物 りんごなら1個、キウイなら2個、ドライイチジクなら2個など個数が決められている。 + 無糖乳製品

 

 

という内容になっております。

 

これが結構難しい。

出かけようもんなら、まず時間通りにはいかない。(パリは交通機関ストの真っ只中・・・これで仕事していたらと思うと😱)

糖質量を減らせばもちろん血糖値は上がりません。しかし赤ちゃんの発育に必要である糖質を抜いてはならない。

しかし白米150gを食すと食後の血糖値はアウトです。

 

これを玄米にしてみると、なんとか大丈夫ですが

毎回ではなく他に一緒に食べるものにもよるよう。

 

また新たな発見として

 

  • 1回の食事に規定の炭水化物 + 果物 はダメ(分食に回す)
  • 食べ順を変えると血糖値に変化あるかなと思いきや、そうでもない。野菜、たんぱく質などから食べ、炭水化物を後から摂ると良いと思っていたがそれほど良い影響はなかった。
  • メープルシロップは少量なら大丈夫

 

私そんなに乳製品が好きではありませんで。

チーズは好きなんですが、本当に時々、美味しいチーズを愉しむくらいのものでした。

こんなに毎食毎食乳製品を食べろと言われて、苦戦しています。でもそこは乳製品大国フランス、幸い美味しいチーズはたくさんある。(妊娠中は食べられないチーズも多々ありますが)

かたや妊娠中期からポツポツ、顎下や首回りにできているニキビが明らかに増えています。

 

ただこの乳製品も、血糖値の上昇を穏やかにするため、そして何より赤ちゃんへのカルシウム補給に欠かせないそう。だから頑張る。

 

 

そして植物療法としては ブルーベリーリーフ、マルベリーリーフを少量取り入れております。

 

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ブルーベリーリーフ

 

妊娠糖尿病のコントロールは食事療法が基本です。これらのティザンヌをむやみに取り入れることはお勧めしません。必ず専門家にご相談ください。

 

妊娠後期に診断された妊娠糖尿病の方で、赤ちゃんも母体も状態が安定している方はブルーベリーリーフのティザンヌから1日2杯、食前に取り入れてみても良いと思います。(でも医師には必ず伝えましょうね)

 

マルベリーリーフの方は原則妊娠中は🆖とされています。

インスリン注射を行っている方は両方🆖です。

 

 

 

ということで、今回は妊娠糖尿病についての記録でした。

同じように戦っている妊婦さんがたくさんいると思いますが、頑張って乗り切りましょう😼

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

それではまた!

 

カオリ

 

 

 

 

妊娠中期の記録と植物療法

皆様こんにちは。薬剤師・植物療法士のカオリです。

 

12月に入ってからエルボリストリでの仕事をお休みさせていただいておりまして

おかげさまでゆっくりのんびり過ごしています。

 

今回は妊娠中期について記録しておこうと思います。それと合わせて使用した植物療法などもご紹介します。

 

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さて、妊娠中期といえば母体も赤ちゃんも安定してくる時期。

しかし私にとっては一番キツかった時期です。

つわりが最も強くなり、むくみでぱんぱんに膨れ、手の指がひどく強張って動かせない。

ヘルペスにもかかったし!治りが非常に悪かったです。

リジンのサプリメントとエキナセアのティザンヌ、そのほか精油などを駆使して鎮静化。

 

そして仕事のストレスダメージが最大に❗️

帰り道はお腹が張って、脚も棒になりパレロワイヤル庭園をうずくまりながら歩いていました。

 

またとある日に急に起きた痒みの発作。夜限定で、ベットに入ると決まって火がついたように足の裏が真っ赤に腫れ上がり痒みがワーッと襲ってくる。

病院では妊娠性肝内胆汁鬱滞症という妊娠合併症を疑われましたが(もしそうだと赤ちゃんに重大な影響が…)幸いこちらの疑いは晴れました。

痒みの正体は、汗疱性湿疹との診断。

足底の皮が蛇の脱皮のように綺麗に剥けてきています…

 

こればっかりは普通に皮膚科で処方されたステロイド外用剤を数日使用し、抗炎症作用のあるカレンデュラのクリームを塗って痒みは治りました。

 

脚のむくみに関しては、フランスでは医療用着圧ソックスも健康保険でほぼ全額、カバーされます。(数ユーロ払ったくらい)

振り返ってみると、これまでこんなに色々と医療機関にお世話になったことが(仕事以外で)無いので

フランスの医療保険制度のありがたみを感じているところです。

 

さて、これらを総合した植物療法によるケアとして

 

赤ブドウ、ネトル、スギナなどもティザンヌなどで使用しましたが

一番良いと感じたのが芳香蒸留水のハマメリス、カシス。

芳香蒸留水は非常に使いやすくて、 後期に入った今でも重宝しています。

 

フランスでは飲用できるものも多いです。(必ず相談の上でお願いします)

 

色々と経験したことを書きましたが、妊娠中は様々な身体の変化、不調がつきもの。

ただ多くの方が特に相談することもなく、我慢しているのではないでしょうか。

それは残念だしやっぱり妊娠中ハッピーに過ごしたいですよね。。。

 

正直言ってこんなにも不調を抱えていると、周りから 妊婦生活楽しんでね! といわれるたびに

負担に感じていました。メンタルも弱ってくるので、妊娠うつにもなりましたしね

幸い植物療法という手立てがありますので、悲観的になることはなく、皆様の励ましは本当に嬉しかったです。

 

妊娠出産に限ったことではなく、病院に行くほどではないと何か心身の不調を抱えていても自分の中にしまっている人って多いです。周りからは見えないですよね。

 

 

今後、そんな不調のご相談にもお応えできるようなものを作ってゆきますよ☺️

 

 

妊娠後期は、、妊娠糖尿病との日々。改めて記録したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

それではまた🌝

カオリ

 

 

 

 

 

早めにお休みさせていただくことになりました。

みなさまこんにちは。

薬剤師・植物療法士のカオリです。

 

パリはすっかり冬に突入。寒さが増してまいりました。

 

さて、11月一杯をもちましてエルボリストリ出勤の方は法定の産休より早めにお休みすることになりました。

 

中々体調が安定せず苦戦していた妊娠初期、中期でしたが

後期に入って体も心も安定してきました💃

 

日本からもパリからも、いつもエルボリストリやInfophytoをご利用くださっている皆様。

私を訪ねて来てくださる方々との交流できることが嬉しくて、それをモチベーションに頑張っておりました。本当にありがとうございます。

 

そして、お店にはいらっしゃることができなくてもブログやインスタグラムをいつもご覧くださっている皆様にも本当に励まされています。ありがとうございます!

 

 

12月5日からの公共交通機関などの大規模ストによる混乱も予想されています。

この時期や年末年始のパリにお越しの方はくれぐれもお気をつけくださいね。

 

12月一杯、コンサルテーションなどInfophytoのお仕事は行っております。

1月はキャビネの工事が入るため予約をお受けできませんのでご了承ください。

 

 

そして産休明け、おそらく4月末ー5月頭くらい?からは

これまでのコンサルテーション、アトリエ以外にも日本へアトリエの様子をつないだり、記事を販売したりできるように準備を進めております。

 

2020年は新しい視点で、私の活動がもっとたくさんの方に届くように頑張りたいと思います💁産み出して、飛び回る!つもりです。

 

まずはゆっくり体を休めて、残り少しとなったお腹の赤ちゃんとの時間や夫とネコとの今までの生活を大切にしたいと思います。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます💛

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お休み中もブログ更新しますので宜しくお願いします!

写真はJardin des plantes パリ植物園に飾られている海の生物のたち。

夜はライトアップされます。(入場有料です)

 

カオリ

 

 

植物療法アトリエをご受講の方へお願いです。

こんにちは。

薬剤師・植物療法士のカオリです。

 

今回はひとつお願いがあり、記事を書いております。

 

 

おかげさまで多くの方に、定期アトリエ、個人アトリエをご利用いただいております。

本当にありがたく思っております。

 

最近ちらほらと同じような内容でセミナーを開催されている様子が、複数見受けられます。

 

もちろん学んでいただいたことを活用していただくのは何よりのことです。

 

ある時から資料にも著作権を明記してはいるのですが

規模の大小に違いがあれど資料を元に講習会を開催される場合がいくつかあるようなので、(本来は参考資料などの明記は当然のことだとは思うのですが)

改めてお願いしたいと思います。

 

必ず 出典元として Infophyto もしくは私の名前をご明記ください。

内容の複製、二次使用はご遠慮ください。

できれば一言ご報告をいただけるとなお嬉しいです。(私からお知らせもできると思います。)

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今後は新たな形での植物療法の学習・活用形態も考えております。

来年は新しいお知らせがどんどんできるといいなと思っております!

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

カオリ

 

 

 

10月のアトリエのお知らせ

みなさまこんにちは。

薬剤師・植物療法士のカオリです。

 

すっかり秋めいてきたパリ。

冬時間への切り替わりももうすぐですね。

 

気候が安定せず、気圧も変化しやすいです。この時期にぴったりの、自律神経を整える植物療法を取り入れて行きましょう。

 

また普段からストレスが気になる方、そして頭痛などの痛み、気分の不安定、睡眠の質が気になる

などのお悩みをお持ちの方にもおすすめです。

 

 

というわけで

2019年秋のテーマ②

内側から整える、自律神経系バランスのメンテナンスハーブ

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ティザンヌのブレンドを作成してお持ち帰りいただきます。

 

3日程ご用意いたしました。

10月24日木曜日 14時〜15時30分

10月28日月曜日 14時〜15時30分

10月31日木曜日 14時〜15時30分

 

参加費:60ユーロTTC 


(現金または小切手でお願いします)

 

お申し込み方法はinfophyto.fr のコンタクトから

もしくは過去にご参加いただいている方はメールなどでも良いのでご連絡ください。

 

 

みなさまのご参加をこころよりお待ちしております。

 

 

ご自身で作ったティザンヌで、秋冬をゆったり過ごしましょうね。

 

カオリ